ハウス・リースバック(株式会社And Doホールディングス)の特徴を紹介!ほかのサービスとはどこが違う?

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ハウス・リースバック(株式会社And Doホールディングス)の特徴を紹介!ほかのサービスとはどこが違う?

リースバックにはさまざまな種類があり、基本的な仕組みは同じでも、事業者によって細かなサービスが異なります。実際に利用してから違いに気づくと不満の原因につながるため、リースバックを利用する前に、会社のサービス内容を比較しましょう。

この記事では、株式会社And Doホールディングスの「ハウス・リースバック」を紹介します。

ハウス・リースバックとはどんなサービス?

「ハウス・リースバック」は、株式会社And Doホールディングスが運営するリースバックサービスです。

リースバックとは、不動産会社などに自宅を売却し、賃貸契約することで住み続けられるサービスのことです。売却にまとまったお金を得つつも、これまでと同じ住環境で生活できるのが魅力です。そのため、老後資金の準備や介護費用、資産活用などに活用されています。リースバックはさまざまな企業が提供していますが、運営元によってサービス内容や契約条件に違いがあります。

ハウス・リースバックは「いつまでも安心して住み続けられる」「対応エリアが広い」ことが大きな特徴です。ハウス・リースバックの特徴や注意点を詳しく見ていきましょう。

ハウス・リースバックの特徴

リースバックには、「自宅に住みながら売却資金が得られる」「売却資金の用途に制限がない」といったメリットがあります。さらに、ハウス・リースバックには独自の魅力が備わっています。ハウス・リースバックならではのメリットについて詳しく見ていきましょう。

普通賃貸借契約のためいつまでも住み続けられる

ハウス・リースバックでは、自宅を借りる際に「普通賃貸借契約(普通借家契約)」を採用しています。賃貸物件の契約方法には、普通借家契約と定期借家契約の2種類があり、それぞれ契約のルールは異なります。

まずは、普通借家契約と定期借家契約の違いについて確認しておきましょう。

普通借家契約と定期借家契約

普通借家契約とは、契約期間が満了となっても、借主が希望する限り「自動的に契約が更新される」のが特徴です。極端なマナー違反や長期的な家賃滞納といったよほどの事由がなければ、貸主側から更新を断ることはできないため、借主を守る性質が強い契約方法といえるでしょう。

普通借家契約は一般的な賃貸物件でも広く採用されており、2年ごとに更新されるものがほとんどです。一方、定期借家契約はあらかじめ決められた契約期間が満了すると、そのまま更新ができずに契約終了となります。

同じ物件に住み続けるには、貸主と借主の合意のもとで「再契約」を結ぶ必要があり、貸主の事情で断ることも可能です。必ずしも再契約できるとは限らないため、借主にとっては住環境が不安定になってしまうのが大きなデメリットです。その分、「相場よりも家賃設定が低め」の傾向なのが定期借家のメリットとなっています。

普通借家契約のリースバックのメリット

リースバックでは、管理のしやすさや収益の得やすさから、定期借家契約が用いられることも多くあります。一定期間で契約を終了できるため、その後のリフォームや再販売といった運用計画を立てやすくなるからです。

リースバックの利用者にとっては、再契約をしてもらえるかどうかが定かではないため、「いずれは出ていかなければならないリスク」を抱えなければなりません。しかし、ハウス・リースバックでは普通借家契約が用いられるため、希望する限りいつまでも住み続けられます。

再購入の期限なし

多くのリースバックサービスには、再購入の権利があります。自宅を売却したあとに資金繰りが安定し、購入金額を用意できれば買い戻すことも可能です。

しかし、ほとんどの場合は買い戻し期間に制限があり、期間を超えてしまうと再購入は認められません。特に、定期借家契約が採用されている場合は、期間満了後に第三者へ賃貸・売却されてしまうこともあります。さらに、買い戻しは売却価格よりも割増しに設定されていることが多く、現実的には難しいでしょう。

一方、ハウス・リースバックでは再購入の期限が決められていないため、自身が希望するタイミングでいつでも買い戻すことが可能です。また、再購入の金額もあらかじめ提示してもらえるため、資金計画を立てやすいのも利点です。

区分マンションにも対応

リースバックでは、対応物件に制限が設けられていることもあります。運用のしやすさなどの面から、一戸建てのみを対象としている会社も多いため、事前に対象範囲を調べておかなければいけません。ハウス・リースバックは区分マンションにも対応しているため、マンションのリースバックを検討している人も安心して利用できます。

安心コールサービスを無料で利用可能

ハウス・リースバックを利用する65歳以上で単身の方は、「みまもりDO」というサービスを利用できます。「安心コールサービス(お元気さまコール)」は、家族に代わって365日毎朝電話をしてもらえるサービスで、無料で利用可能です。

また、さらに希望があれば、有料で遺言信託や亡くなったあとの遺品整理といったサポートを行ってもらえる、「安心サポート」も利用できます。

複数のリースバック会社を比較できます

ハウス・リースバックは多様なプランが選べる

ハウス・リースバックには、契約期間や用途に合わせた多様なプランが用意されています。

  • 長期リースバック
  • 短期リースバック
  • シニア住替えリースバック
  • リフォームリースバック
  • 新築リースバック
  • 資産活用リースバック
  • クイックリースバック
  • 事業資金リースバック、アセット・リースバック

それぞれのプランの特徴について見ていきましょう。

長期リースバック

もっとも多く選ばれているプランであり、賃料を支払えば長く自宅に住み続けられるのが特徴です。「いまの住環境を維持したい」という場合は、長期リースバックが適しています。

短期リースバック

賃貸期間を2年間に限定する代わりに「賃料が安くなる」「買取金額が高くなる」といったメリットが得られるプランです。「2年以内に再購入する」「2年後には田舎へ帰って暮らす予定がある」といった場合に適しています。

シニア住替えリースバック

自宅の売却後も住み続け、老人ホームの空きが出たタイミングで引っ越しをしたい方向けのプランです。自宅を引き払って老人ホームへの入所を考える場合、順番待ちが発生することで一時的に住まいが不安定になってしまうことも少なくありません。

そこで、シニア住替えリースバックでは売却でまとまった資金を用意しつつ、空きが出るまで自宅で待機できるという無理のないプラン設計です。

リフォームリースバック

リースバックで買い取ったあと、運営会社側でリフォームを行い、改装された自宅に賃貸で住み続けられるプランです。リフォーム費用は運営会社側が負担してくれるため、手持ちの資金がなくても改装後のきれいな自宅に住み続けられるのが魅力です。

また、新しくなった家は将来的に再購入することもできます。

新築リースバック

リースバックを行ったあと、運営会社側で建て替えを行い、新築の建物に賃貸で住み続けられるプランです。建て替え費用は運営会社側で負担してくれるため、手持ち資金がなくても新築に住めるのが特徴です。

ただし、売買価格と建築費の合計で賃料が設定されるため、毎月支払う賃料が高めになります。

資産活用リースバック

自宅や事業用不動産を売却して現金化し、空いている土地や空室を資産活用できるプランです。

売却後も自宅に住み続けながら、敷地の一部を駐車場として運用し、収益化を図った事例もあります。得られた収益を賃料の支払いに充てることで、負担を軽減しつつ資産を無駄なく活かせるのが特徴です。

クイックリースバック

契約から最短5日で入金されるため、早急に資金を用意する必要があるときに最適なプランです。一定の手数料はかかりますが、通常は40日程度かかるリースバックの手続きを大きく短縮できます。

事業資金リースバック、アセット・リースバック

事業資金リースバックは、自宅の売却によって事業資金を得る事業者向けのプランです。一方、アセット・リースバックは事業用不動産を売却し、賃貸で引き続き利用を続けられるプランになります。

移転先を探すことなくまとまった資金が得られるため、ローンを組まずにスムーズな資金調達ができるのがメリットです。また、住所が変わらないので名刺などを作り変える手間もかかりません。

ハウス・リースバックの運営会社

ハウス・リースバックは、株式会社And Doホールディングスによって運営されています。株式会社And Doホールディングスの前身は「株式会社ハウスドゥ」で、2022年に事業持株会社体制へ移行したことで、現在の名称に変更されました。

ハウス・リースバックの運営会社
運営会社名株式会社And Doホールディングス
設立2009年1月(創業1991年)
所在地〒604-8152 京都府京都市中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町670番地
営業拠点京都本店、東京本社など
代表者代表取締役会長 CEO 安藤 正弘
代表取締役社長 冨永 正英
株式上場(東京証券取引所プライム市場)
資本金34億68百万円
従業員数633名(グループ合計)

1991年に不動産仲介会社として創業され、その後はリフォーム事業や中古住宅販売事業などで事業拡大をしながら、2013年にリースバック事業をスタートしました。

6つのグループ会社

グループ内には、「株式会社ハウスドゥ住宅販売」「株式会社ハウスドゥ・ジャパン」「株式会社ハウスドゥ販売管理」をはじめ、6つの会社が所属しています。それぞれ不動産販売やリフォーム、コンサルティング、賃貸管理といった専門分野を持っており、グループ内でのネットワークの強さも特徴となっています。

顧客満足度97.8%!リースバックのパイオニア

株式会社And Doホールディングスがリースバックをスタートした2013年は、他社と比較しても特に早いタイミングといえます。10年以上の運営実績を通じ、リースバックに関する豊富な知見と経験を持っているのが強みです。2024年度の調査では「顧客満足度97.8%」と高く評価されています。

全国726店舗のチェーンネットワーク

株式会社And Doホールディングスは、全国に726店舗(2025年9月末時点・オープン準備中含む)もの営業窓口を持っており、多様なエリアでリースバックサービスを提供しています。

全国から集まる豊富な不動産情報をもとに、市場動向を踏まえた適正な査定が期待できます。

ハウス・リースバックを利用するときの注意点

ハウス・リースバックにはさまざまな利点がある一方、利用時に注意しておきたいポイントもあります。どのようなことに注意すればよいのか、見ていきましょう。

契約できないケースがある

住宅ローンが残っている不動産でも、リースバックを利用できます。しかし、残債や不動産の評価額によっては契約できないケースもあるため、残債額に不安のある方は事前に相談しておくことが大切です。また、借地上の住宅に関しては利用不可なので注意しましょう。

プランごとに異なる注意点がある

ハウス・リースバックでは、利用するプランによって異なる注意点があります。たとえば、「クイックリースバック」は最短5日で現金化できる一方、クイック手数料として「一律150,000円」がかかるので注意が必要です。

「長期リースバック」は原則として何年でも住み続けられますが、契約違反があれば更新を断られるおそれがあります。また、利用するには審査があるため、自宅の状態によっては契約できません。

再購入には諸費用がかかる

ハウス・リースバックに限らず、リースバックで売却した物件を買い戻す際には、購入に関する諸費用がかかります。また、「契約開始から6カ月以上経過」などの別途条件があるため、再購入を検討される場合は事前に内容を確認しておくことが重要です。

ハウス・リースバックが向いているのはこんな人

ここまでの内容を踏まえて、ハウス・リースバックが適している人の特徴を紹介します。リースバックは数多くありますので、そのなかから比較して自分にぴったりのサービスを見つけ出しましょう。

いつまでも自宅に住み続けたい

ハウス・リースバックは普通賃貸借契約が採用されているため、短期プランを除き、家賃を支払えば長く住み続けられます。将来的な再購入も可能なため、「資金はほしいけれど、愛着のある自宅からは離れたくない」という人には、ぴったりのサービスといえるでしょう。

区分マンションでリースバックを利用したい

ハウス・リースバックは、一戸建てだけでなく区分マンションに対応しています。マンションの取り扱いに悩んでいる人であれば、ハウス・リースバックの利用を検討してみるのも1つの方法です。

他社では対応してもらえないエリアに物件がある

リースバックの運営会社によって、利用可能な範囲が首都圏エリアのみ、三大都市圏のみのように限定されていることもあります。株式会社And Doホールディングスは、全国726店舗(2025年9月時点)と幅広い営業エリアを持っているため、他社がカバーできない範囲でもリースバックを利用することが可能です。

高齢者施設への入居を検討している

自宅を引き払って老人ホームなどへの入居を検討している場合は、入居が決まってから売却しようとするとスケジュールにゆとりがなくなり、売却活動につまずく可能性が高くなります。

一方で、自宅の売却が早すぎると、老人ホームの入居待ちが生じたときに仮住まいが必要になってしまいます。ハウス・リースバックであれば、入居費用を用意しつつ、希望の施設に空きが出るまでは賃貸で自宅に住み続けることが可能です。

物件探しや引っ越し費用、引っ越しの準備・手続きなどを省略できるため、スムーズに高齢者施設へ入居できるでしょう。

リースバックは比較しないと後悔するかも

リースバックは会社によって、サービス内容に違いがあります。そのため、リースバックを利用するときに比較しなければ、期待していたサービスが受けられない、想定以上に安く自宅を買い取られてしまうなどのトラブルや後悔の原因にもなります。リースバックは利用の検討だけでなく、リースバック会社の検討も重要なのです。

リースバック会社を比較、検討する場合は、リースバック会社へ一括で問い合わせられる「リースバック比較PRO」をご利用ください。

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執筆・編集

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