老後、持ち家は売っても大丈夫?高齢者が家を手放すときのポイントとは

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老後、持ち家は売っても大丈夫?高齢者が家を手放すときのポイントとは

老後の暮らしを考えた場合、持ち家は手放してしまっても良いのでしょうか。

今回は、老後に自宅を手放すことのメリットとリスクについて説明します。

高齢になって家を売却する理由を紹介

高齢になってから持ち家を売る理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

高齢期の住まいと住み替えに関する調査(60歳~91歳対象)にて、高齢者に「持ち家を売却し住居を変える理由」を尋ねたところ、以下の回答になったそうです。

持ち家を売却し住居を変える理由
順位 理由 割合(%)
1 介護状態になったら、面倒をみてくれる人がいないから 35
2 家や庭が広すぎて、掃除や管理が大変だから 34
3 事故や病気の際に、気付いてくれる人がいないから 28
4 屋内に階段や段差があって危険だから 23
5 子供や親族に心配や迷惑をかけたくないから 20
6 家が老朽化し、使いにくく、不便を感じるから 18
7 子が独立し、友人なども減っていき寂しいから 9
8 周辺に坂道や段差があり、歩くのがしんどいから 6

この結果から、老後に住み替えを検討する理由は「一人になることへの準備」と「家が高齢期の暮らしに不適合」の2つに分類できます。

どういうことなのか、もう少し詳しくみていきます。

一人になることへの準備

以下の4つには、将来一人で暮らしていくことへの準備という側面があります。

  • 介護状態になったら、面倒をみてくれる人がいない
  • 事故や病気の際に、気づいてくれる人がいない
  • 子供や親族に心配や迷惑をかけたくない
  • 子が独立し、友人なども減っていき寂しい

自分が元気なうちに持ち家を手放して、老人ホームなどの施設に移ったり子の近くに住んだりして、将来に備えるというわけです。

また、老人ホームなどに住めば同年代の人がたくさんいます。一人になり寂しい思いをしないために、持ち家を売る人も多いようです。

家が高齢期の暮らしに不適合

自身のことではなく、物件自体の問題もあるようです。

  • 家や庭が広すぎて、掃除や管理が大変
  • 屋内に階段や段差があって危険
  • 家が老朽化し、使いにくく、不便を感じる
  • 周辺に坂道や段差があり、歩くのがしんどい

老後になると身体機能が低下し、これまでは問題なく住めていた家でも使いにくくなるかもしれません。また、現役世代のときはちょうど良かった間取りも、老後のライフスタイルには適合していない可能性があります。

現在の生活に合ったところに移り住むことで、より快適な生活が実現できます。

老後に家を手放すメリットとリスク

老後、持ち家を手放すことには、メリットもあればリスクもあります。

それぞれ解説していきます。

老後に家を売るメリット

固定資産税の負担がなくなる

老後、自宅を手放して賃貸などに切り替えれば、固定資産税や都市計画税などの税金がかからなくなります。特に戸建ての場合、土地の価値が高ければ古く生活に不便な家でも高い税金を課せられることもあります。

売却して賃貸に切り替えれば、固定資産税がかからないため、その分よい環境で暮らすことができるかもしれません。

今の暮らしに合った家に住み替えできる

子供の独立などで家族構成が変わっていれば、部屋が余っていることもあるでしょう。足腰が弱くなっていれば階段の上り下りに不安を感じるかもしれません。

持ち家を手放して、必要な部屋数で、バリアフリーが備わった賃貸物件を選ぶことで、生活の質を向上させることができます

家の相続に関するトラブルを回避できる

家の相続で起こるトラブルを回避できる可能性があります。

不動産の所有者が亡くなれば、その不動産は配偶者や子供に相続されます。相続人が複数いる場合、この相続分で揉め事が起こりがちです。相続税もトラブルの原因になります。

所有者が事前に持ち家を売却していれば、このような問題を残さずに済むでしょう。

リースバックなら自宅を売却しても住み続けられます。ぜひお問い合わせください。

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老後に持ち家を売却するリスク

家賃を支払い続けなければならない

賃貸では家賃を支払い続けなければなりません。老後は収入が減り、収入に占める家賃の割合が大きな負担となる可能性もあります。

資金計画を立ててから持ち家の売却をするとよいでしょう。

売却額が想定より低い可能性がある

長年住んだ思い入れのあるマイホームなので、できるだけ高く売りたいはずです。

しかし、築年数の経過や相場の変化により、想像以上に売却益が出ないことがあります。持ち家を手放そうと思い立っても売却が思い通りの結果にならない可能性があるというリスクを把握しておきましょう。

賃貸物件の審査に通らない可能性がある

賃貸物件に入居する際には審査があり、その審査項目として年齢を設けている物件も少なくありません。

年齢制限の理由としては、高齢者は認知症などによる家賃支払いのトラブルや、入居中に死亡するリスクが高くなるからです。物件で死亡者が出て事故物件になってしまっては、大家が得られる利益が減るため、貸し渋るオーナーがいるのも仕方がないのかもしれません。

賃貸に移り住むことを考えているなら、持ち家を売却する前に、入居先が制限される可能性があることを把握しておきましょう。

もちろん、高齢者向けの物件もあります。売却の前にいくつかピックアップしておくと良いでしょう。

家を手放したのに住み続けられる!高齢者の資産整理にはリースバックがおすすめ

持ち家を売りたいけど、リスクは避けたい…と感じたかもしれません。

自宅を売却したのに、そのまま住み続けられる「リースバック」という手法をご存知でしょうか。高齢者におすすめの「リースバック」とは、どのような契約なのでしょうか。

リースバックとは

リースバックとは、不動産事業者などに持ち家を売却した後に、その家で新たに賃貸契約を結ぶ契約をいいます。

リバースモーゲージや不動産担保ローンと異なり、厳格な審査がないことが多く、金融機関による資金の使途制限もありません。老後資金に困っている人にも利用しやすいサービスだといえるでしょう。

リースバックに向いている人

リースバックはどのような人に向いているのでしょうか。

持ち家を売っても同じ環境に住み続けたい人

リースバックは、もともと持ち家だった自宅を賃貸に切り替える契約なので、売却益を得た後も、そのまま同じ家に住み続けることができます。
長年住み続けてきた自宅から離れる必要がないので、環境の変化によるストレスを受けません。

持ち家を売りたいけど、住環境を変えたくないという方に向いているサービスです。

老後資金が不足しているが、借金には抵抗がある人

リースバックで得る資金は売却益なので、借金ではありません。そのため、老後資金を確保したいけれど、借入はしたくないという方に向いています。

リースバックで得られる資金は、売却益なので返済などはありません。

ご近所に売却したことを知られたくない人

老後になるまで長く住んだ自宅を売却する際、近隣住民にいろいろと勘ぐられたくないと思うかもしれません。リースバックは売却後も自宅に住み続けられるサービスなので、ご近所の方に売却の事実を知られることはありません。

事業者ごとのサービスの違いに注意

リースバックを利用するときは、複数の事業者を比較することが大切です。事業者ごとにリースバックの条件やサービス内容に違いがあるため、1社だけと相談していては、納得のできるリースバックを利用できるとは限らないのです。

売却価格や家賃、賃貸借期間、買戻し契約の有無などをよく比較し、自分に合った事業者を選びましょう。

複数の事業者への問い合わせは「リースバック比較PRO」が便利です。自宅の情報や連絡先などを入力すれば、複数の事業者へまとめて問い合わせられます。あとは各事業者の条件の違いを比較して契約するだけです。

1社1社に連絡する手間を大幅に軽減できますので、ぜひリースバック比較PROをご利用ください。

会社によって条件が異なります。まずはお問い合わせて比較してください。

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