リースバックを検討している方のなかには、「どの会社に依頼すればいいのかわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事で紹介する「ソムリ家」は、家賃を抑えながら長く住み続けたい人にピッタリのリースバックです。利用者が優先的に買い戻せる仕組みを採用しており、将来の資金計画に合わせて活用できます。
さらに、最短1週間で現金化できるため、老後の生活資金やローン返済などにも役立てられるでしょう。ソムリ家の特徴や注意点について、わかりやすく解説します。
ソムリ家とはどんなサービス?
「ソムリ家」とは、Asset Plus株式会社が提供するリースバックサービスのことです。リースバックは、不動産会社などに自宅を買い取ってもらったあと、賃貸借契約を結んで引き続き居住するサービスを指します。
リースバックの大きなメリットは、住み慣れた環境を変えずに、まとまった売却資金を手に入れられる点にあります。引っ越しの必要がないため、物件探しや荷造りなどの手間がかからず、売却をした事実を周囲に知られる心配もありません。
そのため、老後資金を用立てる際などの有力な選択肢として、近年急速にニーズが高まっています。現在は、さまざまな事業者がリースバックを扱っており、それぞれ独自のサービスを展開しています。
ソムリ家は、個人・法人どちらも利用できるだけでなく、売却価格によっては家賃を安く設定することも可能です。ソムリ家の仕組みや特徴を詳しく見ていきましょう。
ソムリ家の特徴
ソムリ家には、ほかのリースバックサービスと比べて、いくつか特徴的なメリットがあります。ここでは、ソムリ家ならではの特徴を、6つに分けて見ていきましょう。
周辺相場より家賃を抑えやすい
リースバックでは、契約する不動産会社との交渉によって、買取価格や家賃が決まります。家賃の決定方法は会社ごとに異なりますが、ときには周辺相場より高く設定されることがあります。
リースバックでは資金を得るために自宅を売却し、その後住み続けるために賃貸契約を結びます。資金調達を急いでいる場合、不利な条件でも契約をしてしまうことがあるのです。こうした利用者の弱みを悪用した事業者により、家賃に関するトラブルが生じるケースも報告されています。
しかし、ソムリ家では周辺の家賃相場と売買価格を参考にし、仮査定の段階で適切な家賃が提示される仕組みを採用しています。利用者の要望を考慮しながら最終的な家賃が決定されるため、条件次第では家賃を安く抑えることも可能です。家賃は売買価格との兼ね合いによって異なりますが、毎月の負担を軽減できる可能性があるので、一度相談してみるとよいでしょう。
売却後の長期居住も可能
ソムリ家では、利用者の要望に応じて、賃貸借契約の再契約が可能です。そのため、売却後に長く住み続けたい方でも、安心して利用できるのが大きな特徴となっています。
また、持ち家を所有することで発生していた固定資産税や修繕費などの負担もなくなるため、資金計画を立てやすくなるのも利点です。
各種手数料がかからない
リースバックでは自宅を賃貸物件として借りるため、契約にあたってさまざまな手数料がかかります。契約時に仲介手数料、敷金や礼金、更新時には更新手数料がかかるケースが一般的です。
一方、ソムリ家ではこれらの費用を一律で0円としており、特別な負担は発生しません。さらに、多くのリースバックサービスでは保証会社の利用を前提としているため、契約時に保証料もかかります。
ソムリ家では、連帯保証人を立てられれば保証会社を利用しなくても済むため、保証料の負担を軽減できるのも特徴です。
あらかじめ決められた金額での買い戻しが可能
リースバックの特徴として、自宅を売却後に指定の金額を支払えば買い戻しができる点が挙げられます。ただし、一般的なリースバックサービスは、買い戻しを希望するタイミングで購入価格が再設定されることが多く、市場動向などによっては大きく値上がりするリスクがあるのが難点です。
ソムリ家も同様に買い戻しに対応していますが、契約時に買い戻し価格を決定するため、値上がりするリスクはありません。そのため、将来的な再購入を見据えて、安心して資金計画を立てられるのがメリットです。
手続きがスピーディ
現金化できるまでの手続きがスピーディな点も、ソムリ家の特徴のひとつです。リースバックを利用する際は、仮査定を受けて大まかな金額を提示してもらい、申込者が納得すれば現地での本査定に進むのが一般的です。
ソムリ家では、最短即日で仮査定の回答がもらえるため、利用するかどうかの判断が早めに行えます。また、手続きがスムーズに進めば、最短1週間で現金化することも可能です。
そのため、「高齢者施設の入居に向けてすぐにまとまった資金がほしい」「あまり売却に時間をかけたくない」といった方でも、利用しやすい仕組みとなっています。
ソムリ家の運営会社
リースバックを利用する際には、運営会社についても丁寧に調べておくことが大切です。特に長期での入居を希望する場合は、賃貸借契約も長い期間にわたって結ぶこととなるため、運営先との信頼関係が欠かせません。
ソムリ家はAsset Plus株式会社という企業が運営しています。
| 運営会社名 | Asset Plus 株式会社 |
|---|---|
| 設立 | 2020年7月1日 |
| 所在地 | 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目3−14 恵比寿SSビル 9階 |
| 代表者 | 代表取締役社長 古宮 成明 取締役会長 関野 大介 |
| 資本金 | 1千万円 |
Asset Plus 株式会社は、2020年に設立された比較的新しい企業ですが、2025年には親会社にあたるTPホールディングスが株式取得を行ったことで、完全子会社化されました。
TPホールディングスは、複数のグループ企業を抱える金融サービス会社です。不動産投資支援、賃貸管理業務代行、マーケティング戦略支援という3つの専門分野を持った企業と、経営管理するホールディングス会社で構成されています。Asset Plus株式会社はそのうちの一角を担っており、不動産仲介事業、不動産買取事業、賃貸管理・開発事業などを総合的に手掛けています。
リースバックは不動産買取事業の一環で運営しており、不動産に関する豊富なノウハウを活かした安定的なサービスが特徴です。
ソムリ家を利用するときの注意点
リースバックを利用する際は、リースバック全般に共通するデメリットと、運営会社ごとに存在する注意点をどちらも比較することが大切です。リースバック全般にいえるデメリットには、「所有権を手放さなければならない」「相場よりも買取価格が安くなる」「家賃を支払わなければ住み続けられない」が挙げられます。
ここでは、それ以外にもソムリ家を利用するうえで気をつけておきたいポイントを見ていきましょう。
市街化調整区域の物件は原則対象外
リースバックでは、運営会社ごとに利用できないケースが設定されているので注意が必要です。ソムリ家は対象となる物件の範囲が広く、全国の主要都市でサービスを取り扱っているため、比較的利用できるケースは多いでしょう。
ただし、「市街化調整区域」は原則対象外としているため注意が必要です。自治体によっては、都市計画法によってエリアごとに「市街化区域」または「市街化調整区域」に指定しています。
積極的に土地の開発を進めていける市街化区域と比べると、市街化調整区域は建替えや開発に制限が設けられています。住宅や商業施設が新規で建築できないため、買取物件としての市場価値は低い傾向にあります。
そのため、ソムリ家に限らず市街化調整区域内の物件はリースバックに対応していないケースが多いのです。市街化調整区域内の物件を売却したい場合は、通常の不動産買取も視野に入れて検討してみるとよいでしょう。
住宅ローン残債と査定額によっては取り扱いできない
リースバックは、住宅ローンが残っている物件でも利用できることがあります。しかし、原則として売却と同時に住宅ローンを完済し、金融機関による抵当権を抹消しなければなりません。査定金額よりもローン残債が上回る場合、そのままでは売却ができず、差額を自己資金などで補填する必要があります。
ソムリ家も例外ではなく、住宅ローン残債と査定額のバランスによっては、利用できないケースがあるので注意が必要です。また、仮に利用ができたとしても、残債があまりにも高額な場合は手残りが少なくなり、その後の資金計画が崩れてしまうおそれがあります。
リースバックを利用する際は、必ず住宅ローン残債を事前にチェックし、査定額がいくら以上であれば売却しても問題ないのかを明確にしておきましょう。
買い戻しは売買予約契約期間内に限られる
ソムリ家では売却した自宅を買い戻すことが可能です。ただし、再購入をするには、リースバックの取引時に「売買予約契約」を締結しなければなりません。
売買予約契約とは、Asset Plus株式会社が売主、利用者が買主となり、売買の予約をする契約のことです。具体的には、「一定期間内であれば、あらかじめ決めた金額で買い戻しができる」という契約を結ぶこととなります。
契約期間を過ぎると、買い戻しができない、あるいは購入価格が上がってしまうおそれがあるため、資金計画を立てておくことが大切です。
ソムリ家が向いているのはこんな人
ご紹介したように、ソムリ家は比較的スタンダードなリースバックサービスですが、いくつか特徴的なポイントもあります。ここでは、メリット・デメリットを踏まえて、どのような人がソムリ家の利用に向いているのかを見ていきましょう。
売却後も長期的に入居を続けたい
まず、ソムリ家は、リースバック契約後も長期で住み続けたい方に適したサービスといえます。リースバックサービスのなかには、「買取価格を高くしてくれる代わりに、短期で引っ越さなければならない」というプランもあります。
こうした短期で退去するプランは、「数カ月後に住み替えを行う」「高齢者施設への入居待ちをしている」といった方には適している一方、長期で住み続けたい方には不向きです。一方、ソムリ家は、利用者の要望に応じて契約期間を調整でき、基本的に長く住み続けることを前提とした商品設計が行われています。
そのため、売却によるまとまった資金は必要としつつも、「愛着のある自宅に長く住み続けたい」「住み慣れた環境を変えたくない」といった方に向いているサービスといえるでしょう。
将来的に買い戻しを検討している
ソムリ家では事前に将来的な売買を予約し、再購入の価格を固定できるのが大きな特徴です。そのため、「一時的に資金が必要だが、将来ゆとりができたら買い戻しをしたい」「数年後に満期を迎える保険契約があり、まとまった資金が得られる予定がある」といった方にもピッタリです。
相続トラブルを防ぎたい
リースバックは相続にともなう財産整理にも活用されています。たとえば、自身が住んできた自宅を生前に整理し、死後にトラブルの種を残しておきたくない高齢の方が利用するケースです。
リースバックであれば、生前に自宅を現金化したうえで、その後も同じ環境で生活を続けられます。保証会社を利用すれば、連帯保証人を立てる必要がないため、子どもや親族に迷惑をかける心配もありません。
また、相続人がほかの相続人と遺産分割協議を行ううえで、リースバックを利用するケースもあります。「相続した家に住み続けたい人」と「現金化して受け取りたい人」の希望をどちらも叶えられるため、有力な選択肢として検討するとよいでしょう。
リースバック会社はどこと契約すればよい?
リースバックは、高齢化などによるニーズの高まりから、現在では多くの企業が取り扱っています。各社ともサービス内容に工夫を凝らしているものの、「自宅を売却してから借りる」という基本的な仕組みは共通しているため、利用者によっては大きな違いを感じられないこともあるでしょう。
しかし、リースバックは会社ごとに、さまざまな違いあることに注意が必要です。まずは複数のリースバック会社の査定を受け、提示される買取価格や家賃など契約内容を比べることが大切です。もしも、どの会社も価格や条件にそれほど差がなく、複数の契約先で迷ってしまうときに、ソムリ家の契約者特典が判断材料になるでしょう。リビン・テクノロジーズ株式会社が運営する「リースバック比較PRO」では、一度の入力で複数のリースバック会社に問い合わせられます。
さらに、各社のリースバックサービスの特徴や利用するメリット・デメリットをわかりやすく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。










