リースバックはすべての会社がまったく同じサービスを提供しているのではなく、会社によってさまざまな違いがあります。そのため、リースバックを検討しているときは、1社だけでなく、複数のリースバック会社を比較することが大切です。
この記事では、東急リバブル株式会社が提供するリースバックについて、わかりやすくまとめています。ほかのリースバック会社との違いをチェックして、自分の希望に合ったサービスか確認しましょう。
目次
リースバック(東急リバブル)とはどんなサービス?
リースバックとは、持ち家を売却して現金化した後に、賃貸物件として家賃を払いながら住み続ける仕組みのことをいいます。リースバックのメリットは、いまの生活スタイルを変えずに、短期間でまとまった資金を得られる点です。老後資金を確保する方法として注目を集めており、近年多くの企業がリースバック事業に参入しています。
1972年創業の東急リバブルでは、大手不動産会社ならではの豊富なノウハウや実績をベースに、東急リバブルのリースバックを展開しています。東急リバブルのリースバックの特徴を詳しく見ていきましょう。
リースバック(東急リバブル)の特徴
リースバックは会社ごとにサービス内容が異なりますが、どの会社にも共通するメリットがあります。主なメリットは次のとおりです。
- 持ち家にかかっていた固定費を節約できる
- 引っ越しの手間がかからない
- 住所変更の手続きがいらない
ここでは、他社との違いがわかるように、東急リバブルの特徴をご紹介します。
全国で事業を展開している
リースバックの事業を展開している会社のなかには、対応可能エリアを限定している会社が少なくありません。しかし、東急リバブルは国内に多くの営業店舗を構えており、日本全国でリースバックサービスを展開しています。
一部の対応が難しいエリアに関しては、提携している会社を紹介しているため、対応エリアを気にせず問い合わせが可能です。日本を代表する大手不動産会社ならではの特徴といえるでしょう。
幅広いサービス内容
100社以上のグループ会社で構成されている東急不動産ホールディングスのなかで、東急リバブルは創業当初から不動産の売買を中心事業として取り組んでいます。長く積み上げられてきた実績とノウハウをもとに、不動産売却のサポート体制が整っている点も魅力のひとつです。
東急リバブルは仲介や買取の事業も行っているため、ほかのサービスで無料の査定を行い、リースバックのメリットや注意点を客観的に把握したうえで検討できます。
セゾンファンデックスと業務提携している
2021年10月より、東急リバブル株式会社は株式会社セゾンファンデックスとリースバックの業務提携を結びました。そのため、利用する際は提携会社であるセゾンが物件を買い取ることもあります。
セゾンファンデックスは数多くのローン商品を取り扱っている、大手の金融機関ですので、安心して取引ができるでしょう。
リースバック(東急リバブル)の運営会社
東急リバブル株式会社は東急不動産ホールディングスのグループ会社として、不動産売買賃貸仲介業、不動産ソリューション事業、販売受託業、不動産販売業など、多様な事業を展開しています。全国で不動産事業を展開しており、同社の会社概要は次のとおりです。
| 運営会社名 | 東急リバブル株式会社 |
|---|---|
| 設立 | 1972年3月10日 |
| 本社所在地 | 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目9番5号 |
| 営業拠点 | 国内230カ所、海外2カ国に営業店舗 |
| 代表者 | 小林 俊一(代表取締役社長) |
| 株式 | 東急不動産ホールディングス株式会社が100%保有 |
| 資本金 | 13億9630万円 |
1972年に、東急リバブル株式会社の前身である株式会社エリアサービスは、東急不動産の100%子会社となりました。2021年の10月からリースバック事業を取り扱っています。
東急不動産ホールディングスグループの一員
東急不動産ホールディングスグループは、都市開発事業・戦略投資事業・管理運営事業・不動産流通事業の4つの事業を柱に運営しています。なかでも東急リバブル株式会社は不動産流通事業を担っており、グループ各社との連携を図りながら、幅広いニーズに対応している企業です。
不動産業界を変革するパイオニア
1983年開始の「リバブル売却保障」や、2012年にスタートした「リバブルあんしん仲介保証」といった、利用者の安心や安全を担保するサービスを開発し、全国で展開しています。
2022年には「東急リバブル・銀座サロン」で予約制の「VRモデルルーム」を開設するなど、常に革新性のあるサービスを生み出し、先駆者的な取り組みを続けているのが大きな特徴です。
安定した経営基盤
東急リバブル株式会社は、213社7法人を抱える東急グループの一員として、創業当初から安定した経営基盤を保っています。現在まで一貫して無借金経営を続けており、社会状況や経済情勢に左右されない堅実な体制が整っている会社です。
リースバックを利用するときの注意点
リースバックは資金調達の方法として、有効な選択肢のひとつではあるものの、注意点もいくつかあります。利用する際には、あらかじめ気をつけておくポイントをきちんと把握しておきましょう。
買取金額が低くなる傾向がある
一般的にリースバックでの買取価格は通常の市場価格の60~80%ほどになります。そのため、仲介での売買よりも売却価格が安くなることには注意が必要です。価格が低くなる理由として、リースバック会社は買い取った住宅の賃貸借契約を終えたあと、リフォームやリノベーションを行ったうえで再販売することが多いからです。
家を遺産として残せなくなる
不動産の所有権が売却先の企業に移る点も、リースバックサービス全体に共通した注意点です。自宅の名義人が変わってしまうため、住宅ローンの担保に利用したり、配偶者に資産として残したりすることができません。
買い戻しができれば再び自分の名義に戻せますが、買い戻しの価格が売却時より高くなる可能性があり、そもそも買い戻しが約束されているわけではありません。
将来子どもに自宅を子どもに残したいと考えている場合は、所有権を手放すことによる影響を理解したうえで、リースバックを利用することが大切です。
リースバックを利用できないケースがある
リースバックは、収入や年齢の制限を受けずに活用できますが、住宅ローンの残債が自宅の売却価格を上回る(オーバーローン)場合は基本的に利用できません。
たとえば、住宅ローンの残債が2,000万円で自宅の売却価格が1,500万円だった場合、500万円の支払いが残ります。オーバーローンでも不足分を自己資金で補えれば、審査がとおる可能性はありますが、「短期間でまとまった資金を得る」というリースバック本来のメリットを活かせなくなります。
リースバックを利用する際は、自宅の売却価格や住宅ローンの残債を必ず確認しておきましょう。
リースバック(東急リバブル)が向いているのはこんな人
東急リバブルのリースバックは運営元の経営が安定しているのが魅力です。これまで紹介したメリットや注意点を踏まえたうえで、東急リバブルのリースバックが向いている人の特徴を解説します。
遺産の相続を検討している人
リースバックは遺産相続の有効な選択肢のひとつです。不動産は分割することが難しく、相続人間の争いで原因になることがあります。
東急リバブルのリースバックでは相続登記が必要ですが、リースバック契約は可能です。被相続人の生活状況やご家族構成ごとに、リースバックを活用する具体的なメリットを見ていきましょう。
自宅を残したくない
一人暮らしで相続の対象が遠縁の親戚のみといったケースの場合、自宅を持ち家として残しておくと、死亡後に家の対応がおざなりになりトラブルに発展してしまうこともあります。一方、リースバックで自宅を売却して現金化しておけば、遠縁の親戚が残った家を処分する手間が省けます。
また、自宅をそのまま資産として残すよりも売却して現金化した方が、自分で自由に使える金額が増えるのもメリットのひとつです。
公平に分配したい
相続人が複数おり、それぞれが被相続人の自宅に住む予定がない場合も、リースバックは効果的な方法です。土地や建物を公平に分割するのは難しいため、残された相続人の間で話し合いがこじれる恐れがあります。
被相続人が複数の不動産を所有している場合でも、不動産は物件ごとに売却価格が異なるため、均等に分けるのは難しいでしょう。しかし、不動産をあらかじめ現金化しておけば、相続に関する負担を軽減できます。
相続人に負担をかけたくない
自宅をそのまま残しておくと、相続人が自宅に住むか、売却するかの判断を行う必要があります。また、メンテナンスや解体工事の手続きも生じます。
相続人からすれば、親族を失って間もない段階で諸々の手続きや支払いを済ますことは、大きな負担となります。リースバックの活用は経済的なメリットがあるだけでなく、相続人の精神的な負担を減らすためにも効果的な方法です。
事業用の不動産を所有している人
東急リバブルのリースバックは、自宅以外に事務所や店舗、工場などの事業用不動産も対応しています。そのため、一時的に資金を確保したい法人や個人事業主にとって有効な資金調達方法です。
新規投資や運転資金の確保など、事業の持続を考えている方にとってもリースバックの活用方法といえるでしょう。事業拠点を移す必要がなく、従業員や取引先への影響を最小限に抑えられることも大きなメリットです。
リースバックは比較することが大切
リースバックはさまざまな会社が提供しているため、1社だけに相談して契約すると、期待するようなサービスを受けられないおそれがあります。新居の引っ越しで一時的な仮住まいとして利用したい、まとまった資金を得たいなど、自身が求めている目的を決めて、それに合うリースバックを選びましょう。
リビン・テクノロジーズ株式会社が提供する「リースバック比較PRO」は、さまざまなリースバック会社を比べられるサービスです。所有する不動産に対応できるリースバック会社を探すときは、ぜひご活用ください。
また、リースバック比較PROでは、主なリースバック会社を詳しく紹介していますので、各社の違いをチェックするのにもお役立てください。










