「セゾンのリースバック」とは?特徴や注意点を徹底解説

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「セゾンのリースバック」とは?特徴や注意点を徹底解説

セゾンのリースバック」は、セゾンカードで有名な株式会社クレディセゾンのグループ会社である、株式会社セゾンファンデックスが提供するリースバックサービスです。

大手企業のグループ会社が提供しているサービスは安心感がありますが、一方でリースバックは大きな金額が動くため、本当に利用してよいのか心配になるかもしれません。

実際、リースバックを利用する場合「セゾンのリースバック」は使ってもよいのでしょうか。ここでは「セゾンのリースバック」の特徴、注意点を解説します。

特徴が異なる他社のリースバックについても紹介しているので、どのリースバック会社を利用しようか迷っている方は必見です。

まずはリースバックについて理解しましょう!

リースバックとは?

「セゾンのリースバック」の運営会社は?

「セゾンのリースバック」を運営しているのは「株式会社セゾンファンデックス」です。どのような会社なのでしょうか。会社概要を確認しましょう。

セゾンのリースバックの運営会社
項目 内容
名称 株式会社セゾンファンデックス
本社 東京都豊島区
上場 非上場
設立 1984年2月1日
事業内容 個人・法人向け融資事業・不動産金融事業・信用保証事業
代表者 青山 照久(代表取締役社長)
資本金 45億9万8,000円
主要株主 株式会社クレディセゾン(100%)

株式会社セゾンファンデックスは、1984年2月に(株)西武クレジット(現 株式会社クレディセゾン)などの出資により、(株)西武抵当証券として設立されました。現在は株式会社クレディセゾンの完全子会社です。

「セゾンのリースバック」のほか、主力商品として、「不動産担保ローン」「プロジェクト融資」「かんたん安心ローン」などがあります。

「セゾンのリースバック」の特徴は?

「セゾンのリースバック」のサービス内容は下記のとおりです。

セゾンのリースバックの特徴
項目 内容 説明
借家契約 原則普通賃貸借契約※1 借家契約には「普通借家契約」と「定期借家契約」の二種類があります。
一般的に知られている「普通借家契約」と異なり、「定期借家契約」は期間を限定して賃貸住宅を借りる制度です。
リースバックは住宅を売却した後に、同一の物件で借家契約を結ぶ制度ですが、「セゾンのリースバック」ではこの契約が3年更新の原則普通賃貸借契約で希望する限り住み続けられます
更新手数料もかかりません。
連帯保証人 不要 連帯保証人は原則不要です。
しかし、賃貸借契約にあたり、保証会社と賃貸借保証契約を締結し、契約プランに応じて保証会社に所定の保証委託料を支払う必要があります。
戸建て以外の取り扱い 対応 住宅以外の店舗・本社・事務所・社員寮・作業場・工場なども取り扱い可能です。
参照:よくある質問|セゾンファンデックス
事務手数料 なし 相談・簡易査定をはじめ現地調査も無料です。
資金の使途制限 なし 売却金の使い道に制限はありません。
生活費や事業資金など利用者の自由に使うことができます。
査定スピード 最短即日 簡易査定は最短即日で完了します。買取額・家賃・初期費用などを見積もることができます。
資金化スピード 最短2週間 相談→簡易査定→面談→契約まで最短2週間で完了します。
年齢制限 なし 特に年齢には制限が設けられていません。

リースバックは多くの企業でサービスを提供しており、特徴がそれぞれ異なります。そのため、選ぶときは自身が求める条件に適しているかをしっかりと見極める必要があります。

リースバックでは会社選びが重要です!一括問い合わせで特徴の差異を把握しましょう!

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普通借家契約なので長く住める

セゾンのリースバックは、原則として3年更新の「普通借家契約です。契約の更新は、貸主側から一方的に拒否することは原則できないため、契約違反や借主が退去を希望しない限り、基本的に住み続けることができます。

また、更新料もかからないため、セゾンのリースバックは長期で住み続けたい人におすすめです。

一方で、契約期間が満了したときに基本的に更新されないのが「定期借家契約」です。定期借家契約では、定められた期間が満了した際に契約が終了します。再契約をすれば、継続して住むことができますが、貸主が再び契約するとは限りません。

また、再契約時は新たに契約条件が設定されるため、同じ条件で住めないおそれもあります。リースバックのなかには、定期借家契約のサービスがあるため、契約時には注意が必要です。

固定資産税などの維持費が不要

リースバックで家を売却すると、所有者がセゾンファンデックスになるため、固定資産税などの支払いはありません。また、マンションの場合は管理費・修繕積立金もリースバックをしたあとは、支払いがなくなります。

家財保険の自己負担0円

火災・落雷・盗難・水漏れなどで家財に生じた損害や、住宅内での偶然な事故が保証されます。利用者の負担費用は0円です。
ただし、加入ができない物件もあるため、利用の際は確認が必要です。

売却代金を一括で受け取れる

家を売却する状況というのは、まとまったお金が必要である場合が多いです。セゾンのリースバックは、売却代金を一括で受け取れるため、資金計画を立てやすくなります。

反対に生活費のためにリースバックの利用を検討している場合、一括で受け取ると使いすぎてしまうケースもあります。リースバックのなかには、売却代金を分割で受け取れるサービスもあるため、利用前に確認しておきましょう。

資金に余裕ができたら買戻しもできる

セゾンのリースバックは、将来的に買戻しが可能です。買戻しはリースバックをした家を再び購入できる手続きです。一時的な資金不足でリースバックをしたあと、経済状況が回復してきたときに買戻しをすることで、再び家を所有できます。

ただし、買戻しができる期間は、リースバック会社によって定められており、期間が過ぎると買戻しができません。そのため、買戻しをする場合は、買戻しの可否だけでなく、買戻しができる期間についても確認しておきましょう。

手続きが簡単

問い合わせ後、自宅の簡単な査定を行ったら、面談・現地調査を経てすぐに契約できます。書類も必要最低限で、最短2週間で契約まで完了します。

ご契約者様限定サービスが受けられる

セゾンのリースバックを利用した場合、下記のご契約者様限定サービスが受けられます。

  • セゾンのリースバックプレミアムサービス
  • 選べる4つの特典
  • ご紹介サービス

それぞれのサービスは、特別割引や会員優待サービス、または負担0円で利用できます。このようなサービスが提供できるのも大手企業のグループ会社ならではでしょう。

セゾンのリースバックプレミアムサービス

セゾンのリースバックプレミアムサービスには、「セゾンのリースバックClubOff」「セゾンの駆けつけサービス」の2つがあります。

「セゾンのリースバックClubOff」は、ホテル・旅館、グルメ、レジャーなどの施設を優待価格で利用できるサービスです。国内外20万か所以上で利用できるため、日頃から行っている飲食店や、レジャー施設が登録されていればお得に利用できます。

また、セゾンの駆けつけサービスは、家に関する急な困りごとが発生した際に、専門の担当者が解決してくれるサービスです。「水がお湯がでない」「玄関のカギが開かない」などのトラブルが発生した際は、利用してみましょう。電話受付は24時間対応しており、1次対応時の調査・点検の対応は無料です。

4つの特典から1つ無料で選べる

セゾンのリースバックを利用した場合、下記4つのサービスから1つを選んで利用することができます。

セゾンのリースバック:4つの特典
特典1:セコムのホームセキュリティ マイドクター ペンダント型のマイドクターを握るだけで、セコムに通報できる救急通報ボタン
安否見守り 室内で一定時間動きがない場合に、異常信号をセコムに送信するセンサーの設置
防犯センサー 空き巣やどろぼうの侵入を感知するとセコムに通報する防犯センサーの設置
火災センサー 火災を感知するとセコムに自動で通報するセンサーの設置
特典2:HOME ALSOK みまもりサポート かんたん操作のコントローラー 緊急通報・緊急情報登録・健康診断ができるコントローラーの設置
生活リズムセンサー トイレのドアが一定期間開閉されない場合、自動的に通報するセンサーの設置
火災監視 火災報知器の設置
特典3:くらしのセゾン ハウスクリーニング
(年に1度3つのサービスから1つを選んで利用できる)
キッチンおまかせパック キッチン、レンジフードのクリーニングを実施
水まわり3点パック 浴室、洗面所、トイレのクリーニングを実施
エアコンコース 壁掛け式エアコンのクリーニングを実施(3台まで)
特典4:ホームネットのハローライト 電球の点灯と消灯を管理して、安否確認ができるハローライトがもらえる

特典には期限がありませんが、内容が変更される可能性があるため、事前に確認しておきましょう。

ご紹介サービス

株式会社セゾンファンデックスの提携業者を紹介するサービスが利用できます。提携業者のなかで「ご優待あり」と記載のあるものは、特別価格で利用できる場合があります。

「セゾンのリースバック」の注意点

セゾンのリースバックを利用する際は、下記の点に注意が必要です。

  • オーバーローンの状態では利用できない場合がある
  • 更新時に家賃が値上がりすることがある
  • 買戻し価格は売却代金よりも高くなる

リースバックを利用する前に確認しておきましょう。

オーバーローンの状態では利用できない場合がある

リースバックは、住宅ローンの残債によっては利用できない場合があります。住宅ローンが残っている家には抵当権が設定されているため、完済してからでないと基本的には売れないためです。

家の価値よりも住宅ローンの残債が多い状態をオーバーローンと言い、差額を自己資金で補てんできれば、売却が可能です。しかし、自己資金がなく、補てんができなければ売ることはできません。これはセゾンのリースバックを利用する場合も同じです。

家を売却する価格よりも住宅ローンの残債が多く、さらに自己資金で補てんができない場合は、リースバックが利用できない可能性が高いため注意しましょう。

更新時に家賃が値上がりすることがある

リースバックを利用して賃貸借契約を結ぶと家賃が毎月発生します。この家賃は、常に一定ではなく、変動することがあります。

家賃の値上げには、正当な理由が必要になるため、貸主が不当に値上げをすることはできません。万が一そのような理由で値上げが行われた場合、借主は拒否できます。

しかし、物価の高騰や相場変動などにより家賃を値上げせざるを得ない状況になり、正当な理由として認められた場合は家賃が値上げすることがあります。

買戻し価格は売却代金よりも高くなる

セゾンのリースバックは、買戻しをすることで再び所有することができます。しかし、買戻しに必要な金額は、売却したときの金額と同じとは限りません

買戻しに必要な金額は、売却価格の約1.1~1.5倍と言われています。たとえば、リースバックを利用して家を1,000万円で売却した場合、買戻し価格が売却価格の1.3倍であれば1,300万円が必要です。

買戻しをするには、より多くの資金が必要になるため、資金計画を立てておくことが大切です。

「セゾンのリースバック」より長く住める可能性が高い事業者は?

シニア夫婦

リースバックで最もよく起こるトラブルが、契約期間に関するものです。

「セゾンのリースバック」の契約形態は、3年更新の「普通借家契約」だということはすでに解説しました。賃借人が希望する限り、住み続けられます。3年の定期で契約更新は必要ですが、更新手数料は不要です。普通借家契約である以上、契約期間に関するトラブルが起きるおそれは低いといえます。

リースバックを利用する際は契約期間に留意しましょう。「セゾンのリースバック」のように長く住み続けられるリースバック提供事業者には何があるのでしょうか。

一建設 「リースバックプラス」

一建設株式会社の提供する「リースバックプラス」の「標準プラン」でも「普通借家契約」を締結できます。

「標準プラン」は、短期的に買い戻しの予定が無い家族や、ずっと同じ住環境を希望の家族に適したプランです。

ペットの犬や猫も今まで通り飼育できるというのも特徴です。

参照:一建設「リースバックプラス」

ハウスドゥ 「ハウス・リースバック」

株式会社ハウスドゥが運営している「ハウス・リースバック」の「長期リースバック」プランでは、「普通賃貸借契約」の標準プランを選択できます。

期間に制限はなく、賃料を支払っていれば、住み続けたい期間ずっと住み続けられます。

リースバックは事業者を比較して決めよう

「セゾンのリースバック」の特徴やメリット・デメリット、注意点について解説してきました。「セゾンのリースバック」には複数のメリットがありますが、必ず複数社のプランを比較することをおすすめします。

リースバック提供会社ごとに提示する契約条件が異なります。

そのため、売却価格や家賃、賃貸借期間、買い戻し契約の有無などをよく比較し、最適な会社を選びましょう。

手間なく比較をしたい方は、リースバック比較PRO一括お問い合わせサイトを利用すると良いでしょう。

無料で複数のリースバック事業者に一括でお問い合わせできるので、条件の違いを簡単に比較できます。


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執筆・編集

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