ハウスリースバックとは?固有名詞「ハウス・リースバック」とリースバックの違い

更新日:
ハウスリースバックとは?固有名詞「ハウス・リースバック」とリースバックの違い

リースバックのことをハウスリースバックと呼ぶ方がいますが、「ハウス・リースバック」は、株式会社And Doホールディングス(旧:株式会社ハウスドゥ)の提供するリースバックサービスのひとつです。

今回は、「ハウス・リースバック」とは何か、そしてリースバックサービスとしてはどのような特徴があるのか、紹介していきます。

家を売っても住み続けられる、リースバックをご存知でしょうか?

リースバックとは?

リースバック?それともハウスリースバック?

不動産を売却した後も、その家を賃借して住み続けることを指す普通名詞を指すなら、リースバックが正しいです。

ハウスリースバックは、株式会社ハウスドゥのリースバックサービスの1つである「ハウス・リースバック」と混同してしまっている方による呼称です。

リースバックとハウス・リースバック
リースバック 不動産売却方法の1つ
ハウス・リースバック 株式会社ハウスドゥが提供している不動産売却サービスの1つ

「ハウス・リースバック」は家のリースバックという意味ではなく、一企業によるサービスの名称であると理解してもらえればよいでしょう。

ここで、改めてリースバックの定義をおさらいします。

リースバックの定義

リースバックとは、家の売買契約を交わした後、その売却した事業者と賃貸借契約を交わすことで、持ち家を賃貸に切り替える売却手法です。売却資金を手にすることができる代わりに家の名義は事業者へ変わりますが、事業者から賃貸借契約(リース)によって自宅が戻ってくる(バック)意味でリースバックといわれています。

正式名称は「セール アンド リースバック」です。

リースバックは、高齢化社会やコロナ禍の影響により、老後資金が必要な方や住宅ローン返済が困難で売却を検討されている方を中心に、急速に知られるようになりました。

リースバックのメリットとデメリット

リースバックのメリット・デメリットについても簡単にみていきましょう。

リースバックのメリット

リースバックのメリット
メリット メリットの詳細
住んだまま売却することができる 新しい地域に引っ越すことは、事前の手配や引っ越し後の役所手続きなど、手間がかかります。また、近隣住戸も変わるため、新たにご近所付き合いもする必要もあります。そういった手間がなく売却できることはメリットです。
ランニングコストがかからない 持ち家でなくなるため、毎年の固定資産税や定期的な建物修繕費用などのランニングコストが必要なくなります。
将来的に再度購入することが可能な場合も リースバックの契約内容で買い戻しについて定められていれば、再度購入することも可能です。一旦はリースバックで売却しても、将来的に資金が用意できればまた買い戻せます。
近所に知られずに売却することができる リースバックは事業者が直接買取をするため、特にインターネットやチラシに物件を載せることなく売却できます。つまり、近所に知られずに売却することができます。

リースバックのデメリット

リースバックのデメリット
デメリット デメリットの詳細
家賃が発生する 家の売却後は賃貸で借りるため、当然ですが家賃が必要になります。賃料は物件の条件やリースバックの契約内容によって変わります。
住み続けられるとは限らない リースバックの契約内容によって、賃貸契約の期間が定められています。定期賃貸借契約のように契約期間が定められており、再契約できない場合は住めなくなります。
売却価格が相場よりも低くなる可能性がある 事業者の買取となることが多いため、相場よりも低い価格になる可能性があります。ただし、リースバックでは買取価格だけでなく、その後の賃貸契約の内容や買い戻し契約の内容など、総合的に判断することが大切です。

「ハウス・リースバック」とは?

先述のように、「ハウス・リースバック」は、株式会社ハウスドゥの提供するリースバックです。

「ハウス・リースバック」には以下のような特徴があります。

賃貸借契約は「普通賃貸借契約」

定期賃貸借契約を採用している事業者が多い中、ハウスドゥのリースバック契約は、普通賃貸借契約です。

普通賃貸借契約とは、賃貸借契約期間はあるものの、貸主買主双方の解約通知がない場合に自動更新されていく契約です。定期賃貸借契約に比べ、決まった時期に退去する必要がないため、安心して住み続けることができます。ただ、賃料の未払いなど、契約書に反した場合は解約となる可能性があります。

さまざまな物件で対応可能

戸建てに限らず、土地やマンション、店舗付き住宅・事務所など幅広い物件に対応しています。

「店舗付きの住宅だからダメだ…」と諦めること必要がありません。

買い戻しに期限がない

買い戻しの期限がないため、いつでも好きなタイミングで買い戻しすることができます。また、再購入の資金が用意できないという理由で退去しないといけないこともないようです。

この前提ならば、10年でも20年でも、長期間利用できるということです。

年齢制限なし、年収制限なし、保証人不要

リースバックを利用する時に年齢制限や年収制限はありません。また、賃貸物件を契約するときによくある保証人も必要ありません

ただし、未成年者の契約は法定代理人の同意が必要です。

無料の定期訪問サービス・安心コールサービスがある

エリア指定があるようですが、リースバックで売却した65歳以上の単身の方は、定期訪問サービスや安心コールサービスが利用できます

定期訪問サービスは、定期的にスタッフが訪問して身の回りのお手伝いや必要品などをお届けするサービスです。

安心コールサービスは、365日、毎朝スタッフから連絡があるサービスです。

リースバックは事業者によってサービス内容が違う?

「ハウス・リースバック」の特徴を紹介しましたが、リースバックは、各事業者によってサービス内容がかなり違います。そのため、比較をして決めなければ損をしてしまう可能性があります。

ここでは、その“違い”について解説していきます。

対応エリアの違い

各事業者によって対応エリアが異なります。

全国対応の会社もあれば、首都圏のみを対応エリアにしている会社もあります。対応エリアが広いことがいいわけではなく、かえって地域を限定している事業者の方が高値で買取してくれることもあります。

取扱可能な物件種別の違い

一般的には戸建やマンションが多いですが、土地や店舗付き住宅・事務所などを取り扱う事業者もあります。ただ、各社得意・不得意もありますので、事前にどのような物件種別の取り扱いが多いか確認するとよいでしょう。

賃貸借契約の種類や期間の違い

各事業者によって定期賃貸借契約か普通賃貸借契約か、契約に違いがあります。

多くの事業者は借主が決まった期間で退去してもらった方が、売却の見通しがつきやすいため、定期賃貸借契約を採用しています。期間を気にせずに借りたい方は普通賃貸借契約を採用してる事業者を選びましょう。

買い戻しの条件の違い

各事業者によって買い戻し可能な金額や時期については異なります。市況にもよりますが、売却した価格よりも買戻価格の方が高くなるケースが多いです。

付加価値サービスの違い

賃貸時の敷金・礼金が不要や事務手数料が不要な場合など事業者によって行っている付加価値サービスが異なります。

リースバックを活用する際は、こうした諸条件の比較をすることが大切です。まずは複数の事業者に相談して、買取金額や家賃を聞いてみましょう。

提供事業者によって条件が違うリースバック。一括問い合わせで比較をしましょう!

一括問い合わせスタート

images images

執筆・編集

家を売って賃貸で住み続けられる!リースバックサービスを比較検討する