今回は大和ハウスグループの「Livness」が提供するリースバックの特徴やメリット・デメリット、注意点について解説します。他社のリースバックについても紹介しているので、どのリースバック会社を利用しようか迷っている方は必見です。
まずはリースバックについて理解しましょう!
目次
大和ハウスグループ「Livness」の運営会社は?
大和ハウスグループの「Livness」を運営しているのは、日本住宅流通株式会社です。
どのような会社なのでしょうか。会社概要を確認しましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | 日本住宅流通株式会社 |
本社 | 大阪市北区梅田 |
上場 | 東京証券取引所市場第一部(大和ハウス工業株式会社) |
設立 | 1978年(昭和53年) 2月15日 |
事業内容 | 不動産の売買仲介/事業用地や建物の仕入・販売/不動産の買取再生/賃貸住宅管理/建築請負・リフォーム・リノベーション/その他(不動産鑑定業務、マンション販売代理) |
代表者 | 代表取締役社長 康 京一 |
資本金 | 7億2,950万円 |
主要株主 | 大和ハウス工業株式会社 (100%) |
日本住宅流通株式会社は、1978年に大和ハウス工業を中心に法人株主41社にて設立されました。2007年に大和ハウス工業の全額出資会社となり、現在も大和ハウス工業の完全子会社です。同社は、2018年に住宅ストックブランド「Livness」をスタート。リースバック事業もこのブランドのもとで行われています。
「Livness」のリースバックの特徴は?
リースバック会社によって提供するサービスの内容は異なります。大和ハウスグループの「Livness」にはどのような特徴があるのでしょうか。
「Livness」のリースバックは、対象不動産をリースバック会社に売却するのを仲介するサービスです。「Livness」としてリースバック事業を行っているわけではありません。※1
また、2021年7月時点で提携しているリースバック会社は株式会社セゾンファンデックスのみなので、サービス内容は「セゾンのリースバック」と同一です。
※1 参照:Livness「リースバックサービスのご案内」注意事項
項目 | 内容 | 説明 |
---|---|---|
借家契約 | 原則普通借家契約※2 | 普通借家契約では、期間を更新して賃貸借契約を交わします。つまり、大和ハウスが仲介する「セゾンのリースバック」では、更新期間は3年です。 |
連帯保証人 | 不要 | 連帯保証人は原則不要です。しかし、賃貸借契約にあたり、保証会社と賃貸借保証契約を締結し、契約プランに応じて保証会社に所定の保証委託料を支払う必要があります。 |
戸建て以外 | 対応 | 住宅以外のオフィスビル・事務所・店舗・工場なども取り扱い可能です。 |
事務手数料 | なし | 相談・簡易査定をはじめ現地調査も無料です。 |
資金の使途制限 | なし | 売却金の使い道に制限はありません。生活費や事業資金など利用者の自由に使うことができます。 |
査定スピード | 最短即日 | 簡易査定は最短即日で完了します。買取額・家賃・初期費用などを見積もることができます。 |
資金化スピード | 最短2週間 | 相談から契約まで、最短2週間で完了します。 |
年齢制限 | なし | 特に年齢には制限が設けられていません。 |
※2 参照:セゾンのローン百選「リースバックとは」リースバックの後自宅に住み続けられる期間はどれくらいですか?
大和ハウスグループが仲介する「セゾンのリースバック」は原則普通借家契約ですが、リースバック会社の中には定期借家契約を提供している会社もあります。
リースバックでは、提供各社の差異を把握することが大切です。
リースバックでは会社選びが重要です!一括問い合わせで特徴の差異を把握しましょう!
「Livness」のリースバックのメリット・デメリット
大和ハウスグループの「Livness」にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
「Livness」のリースバックのメリット
先述のように、「Livness」の提携先は「セゾンのリースバック」です。
「セゾンのリースバック」は公式サイトで以下の10点をメリットとして謳っています。
- 買取代金は一括支払い
- 売却しても、そのまま住み続けられる
- 固定資産税などの維持費が不要
- 引越し費用などは一切不要
- 将来的に再度購入可能
- 家賃は低額で初期費用も安価
- 手続きが簡単
- 家財保険の自己負担0円
- 5つの特典から1つ無料で選べる
- その他優待サービス
具体的には、どのような内容なのでしょうか。以下、それぞれ解説していきます。
買取代金は一括支払い
リースバックにより支払われる買取代金は、一括支払いです。そのため、まとまった資金が必要な際に有効に活用できます。
売却しても、そのまま住み続けられる
長年住み慣れた自宅に今まで同様に住み続けることができます。マンションも対象です。
固定資産税などの維持費が不要
所有者がリースバック会社となるため、固定資産税の支払いが不要です。
引越し費用などは一切不要
新たに入居先を探す場合、入居費用や引越し費用が必要です。しかしリースバックでは転居が不要のためこれらの費用はかかりません。
将来的に再度購入可能
リースバックで売却した自宅を将来再度購入し、買い戻すことも可能です。
賃料や初期費用をできるだけ抑えるというのがセゾンの方針※3です。
※3 参照:セゾンのローン百選ホーム「リースバック|よくある質問」賃料はどの程度になりますか?
手続きが簡単
問い合わせ後、自宅の査定を行ったら面談や現地調査を経てすぐに契約できます。書類も必要最低限で、最短2週間で契約まで完了します。
家財保険の自己負担0円
火災・落雷・盗難・水漏れなどで家財に生じた損害や、住宅内での偶然な事故が保証されます。利用者の負担費用は0円です。ただし、加入ができない物件もあるため、利用の際は確認が必要です。
5つの特典から1つ無料で選べる
以下の5つの特典から1つ選んで無料で利用できます。
- セコムのホームセキュリティ
- HOME ALSOKみまもりサポート
- 象印のみまもりほっとライン
- くらしのセゾン ハウスクリーニング
- ホームネットのハローライト
その他優待サービス
- セゾンのリースバックClubOff
- セゾンの駆けつけサービス
セゾンのリースバックClubOffで利用できる施設は国内外20万件以上あります。
例えば、国内約2万軒のホテルが最大80%オフになります。
セゾンの駆けつけサービスは、水まわりのトラブル、玄関鍵のトラブルなど住まいの困りごとをサポートするサービスです。電話で24時間受付しており、1次対応時の調査・点検は無料です。
「Livness」のリースバックのデメリット
大和ハウスグループの「Livness」のデメリットも紹介します。
- 仲介手数料がかかる
- 営業エリア外は非対応
以下、それぞれ解説していきます。
仲介手数料がかかる
先述したように、「Livness」は、対象不動産をリースバック会社に売却するのを仲介しています。そのため、仲介手数料分がかかります。
仲介手数料の金額は下記です。
売却金額(税抜) | 仲介手数料上限額 |
---|---|
400万円以上 | 売却金額×3%+消費税 |
200〜400万円以下 | 売却金額×4%+消費税 |
200万円以下 | 売却金額×5%+消費税 |
不動産の売却金額は高額になることが予想されるため、ある程度まとまった費用がかかるでしょう。
営業エリア外は非対応
「Livness」の営業エリアに所在する不動産が対象です。営業エリアは「店舗検索」から確認できます。
大和ハウスグループの拠点である大阪や首都圏などのエリアは営業店舗が充実していますが、営業店舗がない地方もあります。
地域によっては、大和ハウスにリースバックを依頼しようと思っても、対象外である可能性があります。
「Livness」のリースバックより手数料の安い事業者は?
前章で、仲介手数料について解説しました。それでは、大和ハウスグループの「Livness」よりも手数料の安い事業者には何があるのでしょうか。
株式会社セゾンファンデックス 「セゾンのリースバック」
直接セゾンファンデックスにリースバックを申し込めば、仲介手数料はないでしょう。
なお、「セゾンのリースバック」は、さまざまな費用が0円です。
- 調査費用0円
- 事務手数料0円
- 礼金0円
- 家財保険費用0円
- 賃貸借契約の賃貸借契約料0円
手数料の観点からは、「セゾンのリースバック」にメリットがあります。
一建設株式会社 「リースバックプラス」
一建設株式会社の「リースバックプラス」は、敷金・礼金・仲介手数料・更新料不要です。
賃貸借契約締結時のさまざまな諸費用が不要なので、暮らしの負担を軽減できます。
「Livness」のリースバックより対応エリアの広い事業者は?
それでは、大和ハウスグループの「Livness」よりも対応エリアの広い事業者はあるのでしょうか。
株式会社セゾンファンデックス 「セゾンのリースバック」
「セゾンのリースバック」は全国対応です。取り扱いエリアが営業所の位置に左右されません。
とはいえ、一部取り扱いできないエリアもあるようなので、詳しくは問い合わせる必要があります。
※2 参照:セゾンのローン百選ホーム「リースバック|よくある質問」取扱いエリアはどこですか?
ハウスドゥ 「ハウス・リースバック」
株式会社ハウスドゥの「ハウス・リースバック」は全国対応可能です。
2021年5月現在、全国に約696もの店舗があるため地方の物件まで対応しています。
リースバックは事業者を比較して決めよう
大和ハウスグループ「Livness」のリースバックには複数のメリットがありますが、仲介手数料などに留意しなければなりません。
リースバック提供事業者ごとに提示する契約条件が異なります。
そのため、売却価格や家賃、賃貸借期間、買い戻し契約の有無などをよく比較し、最適な会社を選びましょう。
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