リースバックは銀行で申し込める?金融機関での取り扱いとは

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リースバックは銀行で申し込める?金融機関での取り扱いとは

大前提として、リースバックは融資ではなく不動産取引です。そのため、申し込み先として多いのは不動産会社などであり、金融機関でないことが多いでしょう。

しかし、リースバックと銀行などの金融機関との間には密接な関係があります。今回は、その関係について詳しくみていきましょう。また、信頼できるリースバックの依頼先の見つけ方も紹介するので、あわせてご参考にしてください。

 

借金ではない資金調達、リースバックって?

リースバックとは?

リースバックを銀行などの金融機関で申し込むことはできる?

リースバックは、不動産の売却と賃貸借契約を組み合わせたサービスです。家を売ってから賃貸に切り替えることで、同じ家に住み続けながら売却代金を手にできます。

不動産取引のみで完結することから銀行で扱われるサービスではないことが予想されますが、実際のところ、銀行での取り扱いはあるのでしょうか。

申込みできない銀行が多い

調べてみると、リースバックを申込みできない銀行のほうが多いことがわかります。多くの方が利用している大手銀行でも、個人向けのリースバックサービスは見当たりません。そもそも銀行は、預金や借り入れ、決済の代行や送金などを行う機関です。不動産の売却や賃貸の契約を行う場所ではないため、申込めない銀行が多いのは妥当かもしれません。

とはいえ、リースバックを提供する銀行がないわけではありません。たとえば、仙台を中心に事業を営む七十七銀行がリースバックを提供しています。

出典:ご自宅等にかかるリースバックの取扱開始について|七十七銀行

また、詳しくは後述しますが、リースバックを申込めない銀行でも、リースバックと無関係というわけではありません。銀行はお金を通じてさまざまな業界と密接にかかわっているため、リースバックのような不動産取引でも重要な役割があるのです。

補足)法人向け不動産リースは取り扱いが多い

銀行などの金融機関で、法人向けのリースバックを扱っているケースは少なくないようです。今回は個人向けリースバックについて紹介しますので割愛しますが、法人でオフバランスの実現などを検討されている方は、銀行に問い合わせるのもよいでしょう。

リバースモーゲージは金融機関での取り扱いが多い

リースバックと混同されやすいサービスの一つに、リバースモーゲージという金融商品があります。リバースモーゲージは、所有する不動産を担保に借り入れをして、生きているうちは利息のみを返済し、死後、物件を売却して元金を返済するという仕組みです。

高齢者が対象となり、リースバック同様、資金を調達することができるという点で似ているところがあります。リバースモーゲージは融資ですので、多くの金融機関が取り扱うれっきとした金融商品です。

銀行のグループ会社でなら取り扱いもある

銀行ではなくとも、そのグループ会社がリースバックを提供しているケースはあります。有名なところでいえば、SBI銀行を含むSBIグループが、SBIスマイルという会社を通してリースバックサービスを提供しています。

こうしたケースでは、銀行を窓口に問い合わせをした後、専用の窓口にてリースバックの案内をしてもらえることもあるようです。リースバックを利用する際は、リバースモーゲージと比較して決めることが多いため、銀行でリバースモーゲージの相談をしつつ、リースバックとの比較もできるのはメリットになるかもしれません。

また、金融系という括りではクレジットカード会社のグループ会社でリースバックを提供しているケースもあります。セゾンがその例です。リースバックは不動産取引ですが、やはり金融業界との距離が近いことから、関連する事業者が算入することも少なくないのでしょう。

リースバックと銀行の関係

前述のように、銀行でのリースバック申込みはできないことが多いですが、いろいろなところで関係しています。ここで、簡単に紹介していきます。

住宅ローンの返済や任意売却の相談

不動産を売却する際は、住宅ローンを完済しなくてはなりません。リースバックは、最初に不動産売却をしてから賃貸借契約を交わすので、ローンの完済手続きにおいて、銀行などの金融機関に相談をして、手続きを進めます。

また、もし売却代金を充てても住宅ローン完済に至らないケースでは、任意売却と呼ばれるやり方で不動産を売却することもあります。任意売却では、貸主(銀行など)と借主(不動産売却希望者)双方が合意することで売却活動を進めることができるため、この際も金融機関への相談が重要です。

リースバック提供事業者の紹介

生活資金やそれに関連した内容の相談を銀行にすると、その銀行と提携している不動産会社のリースバックサービスを紹介されることがあります。

たとえば、21年6月に群馬銀行とハウスドゥが業務提携をしています。こうした銀行と不動産会社の提携はほかのところでも行われているようで、提携により、銀行は顧客に紹介できる先を充実させることができ、不動産会社は新しい販路をみつけることができています。

出典:【ハウスドゥ】株式会社群馬銀行とハウス・リースバックのニーズマッチングでの業務提携のお知らせ

今回はリースバックの話ですが、銀行からの紹介スキームはごく一般的です。むしろ信頼関係のある銀行からの紹介であれば、安心してその商材を利用できるというメリットもあるかもしれません。

安心してリースバックを利用するためにできること

銀行を通してリースバックを申込むことができれば安心だ、と考えていた方にとっては、それ以外の方法では不安を覚えるかもしれません。最後に、銀行以外でリースバックを安心して利用するためのポイントを紹介します。

サービスや事業者の見極めを慎重に行う

リースバックは提供事業者によってサービスに違いがあるため、その違いを把握して決めることが大切です。具体的には、賃貸借契約の内容や売却価格、家賃、賃貸となってからのサポート体制などです。

また、それと同じくらい、契約する事業者や担当者の見極めも重要です。事業者のリースバック提供体制が不十分であれば、賃貸となった後にトラブルになる可能性もあります。ただし、大手を選べばそれで安心というわけでもないので、注意が必要です。問い合わせをしたあとの対応などで、信頼に足るかどうかの判断をするとよいでしょう。

比較サイトを有効活用する

複数の事業者に問い合わせをする際には、「どこに問い合わせたらよいかわからない」「毎回情報を入力するのは面倒くさい」などいろいろな悩みや不便さが生じます。そこで役立つのが、リースバックの比較サイトです。

当サイトのような比較サイトを活用すれば、一度の情報入力で、利用した方に適した事業者を自動的にピックアップできます。物件エリアによっては比較できるほど事業者がない可能性もありますが、大幅に手間を短縮できるので、ぜひ活用してみてください。

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