リースバックしたマンションでも管理費は必要?売主が負担する費用はどれ?

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リースバックしたマンションでも管理費は必要?売主が負担する費用はどれ?

マンションでリースバックを利用する場合、管理費などの諸費用は売主とリースバック会社のどちらが負担するのでしょうか。賃貸マンションで発生する費用には、借主が負担するもの、大家が負担するものなど、さまざまなものがあります。リースバックでも賃貸マンションと同じように負担するのでしょうか。また、分譲マンションで参加していた管理組合には、リースバック後もそのまま参加できるのでしょうか。

マンションをリースバックしたあとの管理費などの負担や、管理組合への参加資格などについて解説します。

マンションのリースバックの仕組み

マンションのリースバックの仕組みは、基本的に戸建てのときと同じです。マンションのリースバックに対応できるリースバック会社にマンションを売却したあとは、リースバック会社に賃料を払ってマンションに住み続けられます。リースバック会社によってはマンションの取扱いがないこともあるため注意してください。

分譲マンションの費用は誰が負担する?

分譲マンションの所有者は、以下のような費用を負担する必要があります。

  • 管理費
  • 積立修繕金
  • 固定資産税
  • 駐車場代

リースバックで所有者がリースバック会社に変わったあとも、売主は管理費や修繕積立金などを払わなければならないのでしょうか。

マンションをリースバックしたあとに、所有者が負担していた費用を誰が支払うのか解説します。

管理費

管理費とは、マンションを維持するための費用です。設備の点検や清掃、管理会社への支払いなど、マンションを住みやすく管理するために充てられる費用が管理費です。

リースバック後のマンションの管理費は、リースバック会社が負担します。管理費は所有者が負担する費用だからです。リースバックでマンションを売却した売主は、管理費を負担する必要はありません。

ただし、リースバック会社がリースバック後の賃料を管理費を含めた金額に設定していることがあります。

修繕積立金

修繕積立金とは、マンションを修繕するための費用です。マンションの建物や設備を修繕するには、まとまった資金が必要です。急に「負担してほしい」と言われても簡単には支払えない金額になるため、修繕積立金として少しずつ積み立てます。

修繕積立金も所有者が負担するため、リースバックでマンションに住む売主の負担はありません。ただし管理費と同様に、リースバック会社が修繕積立金を含めた賃料を設定することも少なくありません。

修繕積立金や管理費が高額なマンションのリースバックだと、それだけ賃料が高額に設定されることがあります。

固定資産税

固定資産税は不動産の所有者に課される税金です。そのため、リースバック後にマンションの所有者になるリースバック会社が固定資産税を負担します。

駐車場代

車を所有している場合は駐車場が必要です。マンションによって駐車場の扱いが異なるため、マンションの駐車場を借りたり、月極駐車場を借りたり、いろいろなケースが考えられます。

マンションの駐車場代などは売主が負担します。駐車場代を毎月の賃料に上乗せして払うなど、方法はマンションによって異なります。駐車場を借りている場合は、支払い方法について確認しておきましょう。

負担する費用のまとめ

分譲マンションで負担していた費用は、リースバックによって負担する人が変わるものがあります。分譲マンションで負担していた費用とリースバック後に負担する人を、次の表にまとめました。ただし、リースバック会社との契約によって変わることもあるため、契約前によく確認しておきましょう。

分譲マンションで負担する費用
費用 負担する人
管理費 リースバック会社
修繕積立金 リースバック会社
固定資産税 リースバック会社
駐車場代 売主

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リースバック後の賃貸で負担する費用

賃貸マンションに住む場合と、リースバック後に賃貸としてマンションに住む場合だと、費用を負担する人が異なることがあります。賃貸マンションに住むときに発生する費用には、次のものがあります。

  • 賃料
  • 設備の修繕費
  • 火災保険
  • 原状回復費

それぞれの費用をリースバックでは誰が負担するのか解説します。

賃料

リースバックでは売主は売却したマンションを賃借して住み続けます。そのため売主は、賃料をリースバック会社に払う必要があります。

設備の修繕費

マンションに住み続けていると、設備の修繕が必要になることがあります。賃貸物件の場合は、基本的に所有者である大家が修繕費を負担します。

リースバックの場合、修繕費の負担は契約内容によって異なります。修繕費の負担については、リースバックの契約時に確認しておきましょう。

火災保険

賃貸マンションの火災保険料は借主が負担しますが、リースバックの場合は所有者であるリースバック会社が保険料を負担します。そのほかの家財保険や借家人賠償責任保険は、売主が保険料を負担します。ただし、家財保険に対してもリースバック会社が負担するケースもあるため確認しておきましょう。

原状回復費

賃貸マンションで退去にあたって、部屋をもとの状態に戻すことを原状回復といいます。リースバックの場合は、原状回復費は負担が必要な場合と負担が不要な場合があり、契約内容によって異なります。敷金についてもリースバック会社によって異なるため、契約前に確認しましょう。

負担する費用のまとめ

リースバックでマンションに住む場合、次の表にあるような費用が発生します。

賃貸マンションで発生する費用
費用 負担する人
賃料 売主
設備の修繕費 契約によって異なる
火災保険 リースバック会社
原状回復費 契約によって異なる

一般的な賃貸とリースバックでは、費用を負担する人が異なるため注意しましょう。また契約によって負担する人が変わるものもあります。リースバックを利用するときは、よく確認しましょう。

リースバック後でも管理組合には参加できる?

分譲マンションには管理組合がありますが、リースバック後に売主は管理組合に参加できるのでしょうか。

管理組合とは

管理組合とは区分所有者で組織する、マンションを維持管理するための組織のことです。

マンションには所有者の部屋のほかに、エレベーターや廊下、ホールなどの共用する部分があります。誰かのものではなく全員が使う場所のことです。共用部分もマンションを所有する人たちでルールを決めて管理しなければいけません。そのための組織がマンションの管理組合です。

たとえば、エレベーターが不調だったとします。エレベーターはみんなで使う場所のため、管理組合がメンテナンスや修理、掃除などの対応をするのが基本です。

リースバック後は議決権がない

リースバックで住んでいる売主は、管理組合へ参加する必要はありません。なぜなら、売却後はマンションの所有者ではなく居住者になるため、管理組合への参加権がないためです。売主は管理組合に参加できず、マンションに関する議題の議決権もありません。役員になる権利もありません。

マンションに住み続ける売主にも影響する事柄を決める場合は、例外的に管理組合への参加が認められることもあります。しかしこの場合も議決権の行使はできないため、話を聞くだけにとどまります。議決権の行使が認められない以上、参加するメリットはほぼないといえるでしょう。

リースバック会社ごとの違いに注意!

リースバックでマンションに住む場合、負担する費用がリースバック会社によって異なることがあります。部屋や設備が破損したとき、これまで使ってきた売主の負担となる場合があれば、リースバック会社が負担する場合もあります。リースバックという仕組みは共通していますが、リースバック会社によって細かな条件やサービス内容が違うのです。

リースバックを利用するときは、そういった会社ごとの違いを比較して、自分に合ったサービス内容のリースバック会社と契約しましょう。そのためには、複数のリースバック会社へ問い合わせる必要があります。「リースバック比較PRO」は、自宅の情報や連絡先などを一度入力すれば、複数のリースバック会社にまとめて問い合わせられるサービスです。

1社1社に連絡する手間がかからないため、スムーズにリースバックを利用できます。リースバックを検討している場合は、リースバック比較PROでまず問い合わせてみましょう。

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